年子兄弟の仲が悪いからけんかの仲裁が大変・・・
年子兄弟が仲良しになる方法はないのかな?
毎日頭を悩ませているママパパも多いのではないでしょうか。
せっかく年の近い子ども同士なのに、仲が悪いと悲しくなってしまいますよね。
私も1歳2歳の年子兄弟を育てていますが、おもちゃの取り合いばかりでため息が出てしまうこともあります。
実は、親のかかわり方次第で仲が悪い年子兄弟・姉妹も仲良しになれる可能性もあります!
この記事では、年子兄弟・姉妹の仲が悪い原因や対処法、現役ママである私の体験談も紹介します。
できることから実践して、子どもたちの関係が少しずつ変わっていく手助けになれれば幸いです。
年子兄弟・姉妹の仲が悪い|年齢で変化する子どもの気持ち
とくに小さな子ども同士の年子兄弟・姉妹では、仲が悪いと感じてしまうことがあるでしょう。
感情のコントロールが未熟な年齢である年子兄弟・姉妹の気持ちについて紹介します。
- 上の子が1歳・下の子が0歳の兄弟姉妹
- 上の子が2歳・下の子が1歳の兄弟姉妹
- 年子兄弟・姉妹の仲が悪いわけではない可能性もある
詳しく見ていきましょう。
上の子が1歳・下の子が0歳の兄弟姉妹
上の子がやきもちをやくことで、年子兄弟・姉妹の仲が悪いと感じるケースがあります。
上の子が2歳を迎える前に下の子が生まれるため、ママを取られたと思ってしまいます。まだまだ赤ちゃんらしさもある1歳で「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になっても、理解するのは難しいです。
1歳ではママに甘えたい気持ちを言葉でうまく伝えられず、以下のような行動がみられます。
- 叩く
- つねる
- 蹴る
- 髪を引っ張る
- 押す
下の子は対抗意識が芽生えていないので、「けんか」というよりは上の子の感情によって一方的に攻撃されてしまうことがほとんどでしょう。
上の子が2歳・下の子が1歳の兄弟姉妹
年齢が1歳あがっただけで、「けんか」になりやすくなります。
2歳ごろになると、所有物とそうでないものを認識するようになるためです。
上の子は「自分のおもちゃを取った!」「自分が作った踏切を壊した」などと感じるようになります。
下の子はただ興味があって触った、お兄ちゃんやお姉ちゃんが遊んでいるものが魅力的に見えたなど悪気がない場合が多いもの。気を引きたくて近づいたのがきっかけで、けんかに発展する場合もありますよ。
思ったことをうまく表現できない1歳、2歳の年子兄弟・姉妹ではまだまだ手が出やすく、仲が悪いと感じやすいでしょう。
年子兄弟・姉妹の仲が悪いわけではない可能性もある
上記のようにまだ子どもが小さい場合は、仲が悪いと親が思っているだけの可能性もあります。
毎日おもちゃやおやつなどの取り合いをしていても、仲良く遊べるときもあります。
近づいたらけんかになってしまうかも!とヒヤヒヤしていても、じゃれあって遊んだり手を繋いで散歩したりすることも。
上の子が下の子に乗っていたのでまずい!と思って近づくと、2人とも楽しそうにはしゃいでいました。
大人のように嫌なことをされたからといって引きずることは少なく、「嫌いな人」になっているわけではない可能性も大いにあるんですよね。
年齢が低い年子兄弟・姉妹では、仲が悪いのではなく成長の一環である場合も考えられます。
年子兄弟・姉妹の仲が悪い原因
年子兄弟・姉妹の仲が悪い原因を5つ紹介します。
- 相手に嫉妬している
- 性格や好みが異なる
- ママを独占できない
- 不平等だと感じる
- ライバル意識がある
1つずつ解説していきますね。
相手に嫉妬している
年子兄弟・姉妹の仲が悪い原因には、「嫉妬の気持ち」があります。
上の子・下の子関係なく、おもにママやパパに褒められたりかまってもらえたりしてうらやましいと感じるようです。
「妹は甘え上手で親にかわいがってもらっている」「お兄ちゃんばっかりママに褒めてもらっている」などと感じると、嫉妬心が生まれます。
うらやましい気持ちやママやパパに甘えたい気持ちを伝えられず、相手に嫉妬を向けてしまうことがあります。
性格や好みが異なる
当たり前ですが、一人ひとり性格や好みが異なるので分かり合えないこともあります。
個性なので、「年子兄弟・姉妹の仲が悪いのは親の責任だ・・・」と自分を責めてしまう必要はありません。
外に出てみんなと遊ぶのが好き、家の中で集中して1人でブロックを作るのが好きなどさまざまな子がいますよね。
上の子が線路をつなげているときに、下の子が車を走らせようとすると「ちがう!」と怒ることがあります(汗)
また、年子の男女では遊び方にも違いが出やすいこともあり仲が悪いように見える可能性もあります。
性格や好みの違いが原因でけんかにつながってしまったり、一緒に遊べなかったりすることがあるでしょう。
ママを独占できない
ママを独占できないことも仲が悪い原因につながります。
とくに小さい子どもは、ママやパパに甘えたいもの。兄弟・姉妹に「ママ(パパ)をとられた!」と思うと、攻撃的になってしまう場合があるでしょう。
歩けない下の子を抱っこしていてお兄ちゃん(お姉ちゃん)が我慢しなくてはならない状況や、話を聞いてほしいのに手のかかる下の子の世話ばかりしているなどでママを独占できないストレスを感じてしまいます。
よく聞く赤ちゃん返りも、甘えたい気持ちがおもな理由です。
自分のほうを見てほしいと思い、上の子が下の子にいじわるをしてしまうケースがあります。
不平等だと感じる
兄弟・姉妹に対して不平等だと感じることで仲が悪くなってしまうこともあります。
親としては2人とも同じように接しているつもりでも、無意識に平等ではない対応になっていることもあるでしょう。
「お兄ちゃんなんだから貸してあげよう?」「お姉ちゃんの服があるからこれ着て」などと言ってしまうこともあるのではないでしょうか。
あとに生まれただけで優遇されているだったり、お姉ちゃんばかり新しい服を買ってもらっていると思ったりすることが不平等さを感じる原因につながります。
ライバル意識がある
年が近い分、兄弟・姉妹ではなくライバルだと感じやすい点でも対抗意識が生まれて仲良くできない可能性があります。
年の離れた兄弟・姉妹には起こりにくいですが、年が近いからこそできることの範囲も同じくらいです。
もっとも身近なライバルだからこそ、負けたくない、自分のほうがすごいという気持ちが日常的に起こりやすく仲が悪く見えるシーンが多くなるのでしょう。
兄弟・姉妹同士が相手を認められないことも、仲が悪い原因の1つとしてあげられます。
仲が悪い年子兄弟姉妹への対処法7選
仲が悪い年子兄弟・姉妹に、親ができる対処法を7つ紹介していきます。
- 上の子と2人きりの時間を増やす
- 立場を理由に叱らない
- 家族で遊ぶ
- 兄弟姉妹の共通点を認識させる
- どちらのことも尊重する
- 協力してできることを提案する
- けんかは無理やり解決しない
詳しく見ていきましょう。
上の子と2人きりの時間を増やす
上の子と2人きりの時間を作ってみてください。
年上だから弟や妹に譲ってあげようなどの気持ちがまだ生まれていない場合もあり、「なぜか下の子ばかりかまってもらっている」と思っている可能性があります。
ママやパパが上の子と2人でおでかけしたり、存分に甘えられる時間を作ってみたりしてみましょう。
自分も愛されていると満足でき、下の子への意地悪や嫉妬心を向けることが減っていくかもしれません。
立場を理由に叱らない
立場を理由に叱るのは控えるようにしましょう。
好きでお兄ちゃんになったわけでもなければ、好きで妹になったわけでもないですよね。
「お兄ちゃんなんだから!」「〇〇ちゃんはまだ赤ちゃんなんだから!」などと、上の子ばかり注意すると妹や弟ばかりをかばっていると思うようになります。
力の強さが違う、年齢によってできることが違うと説明することが大切です。
「〇〇(上の子)も抱っこしてほしかったんだよね」と認めてあげたり、下の子にも「〇〇(上の子)も抱っこしてあげたいから、代わろうね」と説明したりすることでだんだんと納得できるようになります。
立場は本人たちにとって関係ないので、親の都合で叱らないように気を付けてみてくださいね。
家族で遊ぶ
家族で遊ぶことも仲が悪い年子兄弟への対処法として有効です。
とくに幼児期は社会性が育っていないため1人遊びになりがち。
みんなで協力することや、みんなで遊んだほうが楽しいと思わせることで、2人で遊べるようになっていきます。
コミュニケーションの取り方がわからない場合も多いので、ママやパパが間に入ってスムーズに遊べるようにするなど工夫が必要です。
家族で遊ぶことで、協調性を学び仲が悪い年子兄弟の関係も改善できる可能性がありますよ。
兄弟姉妹の共通点を認識させる
仲が悪い年子兄弟姉妹には、共通点を認識させてみましょう。
人間は本質的に、自分と性格や趣味嗜好が近い存在を“好き”と捉える「類似性の法則」があります。
共通点は簡単なものでOK。「2人ともママが大好きなんだね!」「好きな食べ物が同じだね」など、意識して言ってみてください。
相手を身近に感じ、お互いを好きだと認識しやすくなります。
どちらのことも尊重する
年子兄弟・姉妹、どちらのことも尊重することも重要なポイントです。
「自分が大切にされている」と感じることで相手に敵意を向ける必要がなくなります。
2人とも大好きなどではなく、名前を呼んできちんと見ていることを伝えましょう。
「◎◎くんは歌がじょうずだね」「〇〇ちゃんはお花の色を書きわけるのが得意なんだね」など、1人ずつに違った声掛けを意識してみてください。
自己肯定感が高まり、仲が悪かった2人が認めあえるようになるかもしれません。
協力してできることを提案する
家族で遊ぶことと似ていますが、遊び以外にも協力してできるよう提案するのもオススメです。
1人でやるよりも2人でやったほうが早いメリットなどを伝えると、協力できるパターンもあります。
みんなでご飯の準備をする場合なら、2人でお手伝いすれば早くご飯が食べられるメリットがありますよね。
「◎◎くんはコップを持っていってね」「「〇〇くんはお箸を持っていってね」と1人ひとりに役割を与えると、運ぶゲームのようになって楽しんで準備ができるようになります。
最後は、「◎◎くんと〇〇くんのおかげでいつもより早くご飯が食べられるよ!ママうれしいな」などと褒めることで2人で協力することにポジティブな感情を持てるようになっていくでしょう。
けんかは無理やり解決しない
つい仲裁してしまいがちですが、けんかは大人が無理やり解決しないことも大切。
謝っておしまいにしてしまうと、本人たちが気持ちの整理をつけられないまま過ごさなくてはならない可能性があります。
わだかまりがある状態では、仲が悪いまま・・・。
本人たちの気が済むまでけんかをすることで、自ら解決できる能力が身につきます。長い目で見ると仲裁しないほうが早く親の手を離れるようになりますよ。
手を出してけがをしてしまいそうなときは止めに入るなど、見守るスタンスでいることもときには必要です。
年子兄弟の仲が悪い!1歳2歳兄弟の体験談
1歳2歳年子兄弟の体験談を紹介します。
我が家では、下の子が1歳になってからけんかが増えました。
同じおもちゃに興味を持つようになったからです。
長男が組み立てたブロックが次男には魅力的に感じたり、次男が持っている車も長男が“自分のもの”と認識していたりするので、毎日けんかが勃発しています。
解決策として以下のことを実施しました。
次男はブロックを壊す作業が楽しくて手を出してしまうこともあったため、親が組み立てることで長男は自分の遊びに集中できるようになりました。
また、次男と一緒になって壊す遊びを楽しむこともありました。
同じものを2つ買えば取り合いにはなりません。
ですが、もらいものだったりやや高価なものだったりするとなかなかむずかしいので「これは2人のもの、順番で遊ぶよ」と言い聞かせ続けました。
長男がまず「一緒に遊ぶ!」「かして!」と言えるようになっていき、一緒に遊ぶと言えた長男を褒める様子を見た次男も「一緒に遊ぶものなんだ」と認識できるようになってきました。
もちろん、うまくいくことばかりではありません。根気強く言い続けることが大切です。
まとめ|年子兄弟姉妹の仲が悪いときは親がかかわり方を工夫してみよう
年子兄弟の仲が悪いときには、親や周囲の大人が子どもとのかかわり方を工夫することで関係が変化することがあります。
本記事では、年子兄弟・姉妹の仲が悪い原因や対処法、体験談も紹介しました。
とくにまだ小さな年子兄弟・姉妹では、コミュニケーション能力が発達していなかったり他者とのかかわりを理解できなかったりする場合も多いです。
親がサポートし、一人ひとりに向き合って愛情を伝えることでだんだんと仲が良くなっていくことでしょう。
家族みんなで良好な関係性を作っていけるとよいですね!
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